「1台で二度感激!」してもらえました2013年04月21日 11:44

大型ファインダーをつけました
「一粒で二度おいしい」というフレーズはもはや死語だと思いますが・・・。今回は、以前紹介したスコープテックのコンパクト天体望遠鏡の強化改造とその活躍の紹介です。
まずは、活躍の内容から。先週の土曜日に参加した青川峡キャンピングパークの10周年行事に、この望遠鏡を持ち込みました。最初は月のクレータを観てもらっていましたが、月齢2.7しかも山間ということもあって早々に見られなくなってしまいました。参加していた多くの望遠鏡はちょうど昇り始めた土星に向いていました。屈折EDレンズや反射型、ミューロン、ドブソニアンなど高級なものでしたので、土星はそちらにお任せしてこちらは天頂付近にいるかに座のプレセペ星団にむけました。月のクレータや土星の輪っかは一般向け観望会の定番ですが、星がちりばめられた散開星団の反応はどうだろうかと、星空案内人ビギナーである私の興味もありました。
プレセペ星団(M44)は双眼鏡で見るのがちょうどよい星団ですので、まず今回新調したファインダー(8×50)で星団全体の姿を眺めてもらうことにしました。その後、「これをさらにUPで見ると・・・」と本体側(22倍)のさらに拡大された星団の姿を・・・・。これがあたりました。ファインダー像でも予想以上に反応がよく「わ~、星がいっぱい!」と子どもから大人まで歓びの声、さらに22倍の拡大像で「すっご~い!」と、さらに感激の声をいただくことができました。プレセペ星団は、天体望遠鏡で星雲・星団を見る初歩の”し”なのですが、こんなに喜んでもらえてこちらの方が感激の体験でした。

取付け状態です
さて、そんな大活躍のファインダーは、笠井トレーディングの8×50mm正立ファインダーです。もともと付属のファインダーがあまりにも貧粗だったことやもっと視界が広いものがほしかったこと、そして天頂付近を覗くには天頂プリズム付きでないと・・・・という理由で交換を決意。もっと高価なものもあるのですが、懐具合と相談しこの機材に決定しました。

鏡筒バンドに少し手を加えてあります
ファインダーそのものより、問題は取り付け方です。スコープテックのファインダーは簡易なネジ止め固定式のため、汎用タイプの小型アリミゾは使用できません。そこで、望遠鏡購入時にいっしょに購入した鏡筒バンドを活用。もともとは、こちらもネジ止め式の鏡筒本体を他の一般的なアリミゾ式固定の架台に組替えるために購入したものですが、この鏡筒バンドに小型アリミゾ台座をネジ止めすることで、無事ファインダーを取り付けることができました。その際、バンドの内径がやや大きめのようで固定ネジを締め込んでも緩みがあるようでしたので、ホームセンターでフェルトシートを購入し内面のシートを貼り替えました。本体側も天頂対策のため正立プリズムを購入してありましたので、これでファインダーともに正立像に合わせることができ、一石二鳥です。
そんなわけで、今回購入したファインダー大正解でした。

笠井トレーディング8×50mm正立ファインダー:http://www.kasai-trading.jp/8x50erectingfinder-gf.htm
デラックスファインダー台座(TELESCOPPER.JP):http://www.telescopper.jp/html/NODXFBAS.htm

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