「植物はすごい」を読んでいます2012年10月07日 12:01

「植物はすごい」を読んでいます

ひさしぶりに本の話題です。今、「植物はすごい-生き残りをかけたしくみと工夫ー」(中公新書)を読んでいます。この本は、書店で物色中にたまたま目に留まったものです。以前読んだ「ヒトの見ている世界蝶の見ている世界」が動物の”見る”に関する”いろいろな不思議”が紹介されていて面白かったので、今回は植物だ!と勢いで購入しました。ただ、字の小ささ、何のひねりもない題名、そして”まじめな”内容のはじめにを読んだ時点で、「この本、期待はずれだったかな・・・」と若干の後悔。「とりあえず、本文・・・・」と読み進めました。まずは、植物たちの成長力のすごさについての紹介。キャベツを取りあげ、「5mgのタネが4ヶ月で1200g、24万倍」の事例を挙げ、増え方のたとえとして「1000円が4ヶ月で2億4千万円に!」とお金でたとえられています。ふつう、重さのたとえだから体重だとか重さでたとえるところ、お金であらわすと”すごさ”が実感。「なかなか侮れないゾ」と読み進めます。この本では、植物のすごさを事例を挙げながら、そして同時に人や動物と比較したりたとえたり、時には「たで食う虫も好き好き」「こしょうの丸呑み」など植物にまつわることわざも織り込みながら、植物のすごさの事実とそのすごさの特徴が紹介されていき、知らず知らずのうちに引き込まれていきます。植物だけでなく、生物全般に興味のある方、おすすめです。