『ナマケモノはなぜ怠けるのか?』を読みました2023年06月28日 18:52


ナマケモノはなぜ怠けるのか?を読みました
前回が”植物もの”だったので次は”動物もの”ということで、たまたま書店で見つけタイトルに惹かれ読んでみました。『ナマケモノはなぜ怠けるのか?』~稲垣栄洋著(ちくまプリマー新書)です。
小説で言えば短編集のタイトルようなもので、ナマケモノ・・・・は本の一篇。30以上の動物や昆虫、植物が登場し、それぞれの特長とそれがなぜ?そうなのかが説明されています。ネタバレになりますが、それは進化の過程で「生き残ること」「食を得ること」~いまこの世界にいる生き物たちが生き物どうしまたは環境変化の中で、勝ち残ってきた理由ということ。「ナマケモノ」なんて不名誉な名前をつけられてしまった「うごきがおそい」という一見否定的な特”長”も、「だからいま生きている理由」なんだと肯定的に紹介されています。
そして最後に登場するのがひと。ひとは「種」としての特長だけでなく、個体ごとの特長=”個性”が多様にある。ひとが個性を伸ばし多様性に富むことにも、肯定的な意味があることに話が展開されていて、なかなか奥深い内容でした。小さな子ども向けの絵本にしてもいいのに!と思った次第です。



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