遅ればせながら「定年後を考える」本 ーその22023年03月12日 09:49


定年を考える本:2冊よみました
昨日は、PRESIDENTの割り込みで2冊の感想を書きそびれてしまったので改めて以下の2冊の感想を・・・・・。
①『本当の定年後「小さな仕事」が日本社会を救う』坂本貴志著
②『ただのひとにならない「定年の壁」のこわしかた』田中靖治著
2冊に共通なのは定年を意識し始めた現役世代を対象としたもので、
・定年退職者がどのようなしごとや生活状況なのかよくわからない
・年金制度や経済状況の不透明さ
などから来る定年後への漠然とした不安に対して、現在の定年退職者のしごとや生活状況を明らかにし、多くの定年者が充実した生活を送っていることを事例も紹介しながら伝えています。
①では各種調査データから導き出される平均的定年者像から、
・「小さな仕事」(低収入、低負荷)で、充実した生活を過ごしている
・現役時代の組織意識は捨て広く緩いつながりをつくることが大切
という結論が導かれています。ただし、この「平均的定年者像」がくせもので、平均というと多くの人が当てはまりそうですが、私はそうでもないと感じました。(興味がある方は書店で確認してみてください)。
”「小さな仕事」は今の市民生活には必要な職種であり、現役時代の考え方から抜け出せれば充実したしごと・生活が送れる”と述べられているのですが、うがった見方をすれば、人気のない低給料職種を海外出稼ぎ労働者に任せる策が破綻したので、今度は元気な高齢者に押しつけよう(少し誇張して書いてます)という恣意的な誘導がウラにあるような気が・・・・・、考えすぎかな?。
②は①の「小さな仕事」からさらに進んで、「どうせ低収入で生活ができるなら、好きな仕事~いっそフリーランスになってはどうか?」という提案内容です。著者ご本人の体験や調査結果から、フリーランスになるための現役時代での準備すべきことが紹介されています。すでに定年退職してしまった私には、時すでに遅し!の感はありますが、今後の再就職に向けてあるいは再就職後の意識や心構えという点で参考になりました。
以上、いまだ暗中模索状態の再就職浪人の読後感でした。