天体の楽しみ方:眼視派?写真派?電子観望派? ― 2023年03月20日 17:36
鉄道の楽しみ方でいろんな「○鉄」があるように、天体の楽しみ方も人それぞれ。対象とする天体でも分かれますが、観望のやり方でも、ひたすら自分の目で見ることにこだわる眼視派、(最近は少ないかもしれませんが)見た天体をスケッチに残すスケッチ派、天文誌にのるような写真を撮影する写真派・・・・。かつては私は「眼視派」を標榜していましたが寄る年波には勝てず、夜空がどんどん明るくなってきたこともあって、もう自分の目では星雲星団を気軽に楽しむことができなくなってきました。
そんなときに見つけた情報が、コンデジLX7を使った縮小コリメート撮影。一気に眼視派→写真派(といっても立派な写真を撮るわけではないのですが)に転向しました。縮小コリメートも撮影した画像をカメラのLCDで見ることはできますが、どうしてもその後の画像処理に時間がとられます。
そして最近登場/機材も手が届くようになったのが、電子観望です。昨晩、以前のようにあちこちの星雲をめぐりながら、「fitファイルデータをあとで画像処理するのもいいけど、その場で見た(表示された)画像をスクリーンショットしてしまえば、あとの処理は不要じゃん!」と気づきました。気づくまではスマホで撮影してましたけど・・・・。
昨晩はビクセンA80SSを久しぶりに使ってみたら、星の形状も色も悲惨な状態だったので、今回は『fitデータをステライメージ9取込み→色のバランスを調整』したのみの画像をUPいたします。
「燃え木+馬頭星雲」のみ、画像処理(トーンカーブ補正+赤色強調)したのがTOP画像です。
<燃え木+馬頭星雲>
スタック中のPC画面(SharpCap画像)ではTOP画像程度に馬頭星雲が見えていたんですが、ステライメージで自動カラーバランスをとるとこんな感じです。
<しし座の銀河トリオ:M65、M66、NGC3628>
焦点距離:400mmでほぼ思った構図/サイズになりました。もう少しまともな鏡筒なら・・・・。
<おおぐま座の銀河:M81、M82>
当地の北方向は、近年「工場夜景」の名所となった四日市コンビナートがあるため星雲星団は望めませんが、この時期はおおくま座が南中ちかくになるので貴重な観望タイミングです。M81の銀河の腕が少し見えるのには感動!
<おおぐま座の銀河:M108と惑星状星雲:M97「ふくろう星雲」>
この2つも同視野におさまります。しかもふくろうの顔もちゃんとわかります。
<おおぐま座の銀河:M101「回転花火銀河」>
前記事に画像処理したものをUPしましたが、単純にカラーバランスのみの処理だとこの程度の写り具合です。SharpCap画面もこれくらいかな。でも”その場で生映像”を見られるというのは魅力です。みんなで見られますしね。
<りょうけん座の銀河:M51「子持ち銀河」>
M101もそうですが、子持ち銀河も思っていた以上に大きく見えて、うずまきもよくわかります。電子観望+ライブスタック様々です!
【画像の説明】
・鏡筒:ビクセンA80SS+カメラ:PlayerOne:Uranus-C
・赤道儀:ビクセンGPDにSkyWatcher:GOTOキット装着で自動追尾
・電子観望ソフト:SharpCap4.1(Trial Ver)
・GAIN:500、露出時間:8秒、スタック時間:8分(180frame)、RAW16
・fitファイル保存→ステライメージ9取込み→自動カラーバランス調整
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