「日本人に宗教は要らない」を読みました2014年06月17日 22:26

「日本人に宗教は要らない」を読みました

このタイトルに違和感を感じる方も多いと思う。様々な自然物を八百万の神と崇める日本人こそ信心深いのに・・・。とはいえ日本人は、お正月には神社へ初詣、結婚式ではキリスト教、人生の終わりは仏教、日本人の宗教って?という外国人から見れば不思議な宗教観でもある。宗教って、人類はては地球上の生けるものが平穏に暮らせることを望むものなのに、どうして戦争の原因になるの?日本人の感覚から見れば、欧米や西アジアの宗教こそおかしなもの・・・。この本は、ドイツ人であり父親が牧師という環境に生まれ育ち、禅に興味をもち来日、現在は曹洞宗のお寺の住職という著者が、ドイツ人の宗教観と日本で体験、観察した日本人の宗教観を比較分析した内容となっている。その違いは、単に宗教観の違いというだけでなく、親子関係、労働意識、愛のとらえ方・・・と、欧米文化と日本文化の違いまで言及している。やや独断的に感じる面もあるが、おおむね頷ける内容でもある。日本人論のようでいて、実は欧米人の感覚を理解できる・・・・そんな内容です。

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