いぬ、ねこ、とり、さかな、・・・

このところ書店で新書コーナーをながめていても「これっ！」と読みたいものがなく、どうしようかと思っていて目に留まったのがこの本です。ひさしぶりに"仕事本"。トヨタの企業風土やトヨタ生産方式について書かれた本は、ことばは悪いですが"腐るほど"出ていますが、この本の前書きを読んで買うことにしました。「トヨタ生産方式の逆襲」という、ちょっと奇をてらったタイトルですが、内容は「トヨタ生産方式の真実」というか「・・・の神髄」とかといったもの。著者の鈴村氏は、トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の右腕だった鈴村久男氏のご子息とのこと。トヨタでの指導的立場を経て、現在コンサルタント業をされているのですが、コンサル一筋！メディアは控えられていたそうです。しかしながら、このところのトヨタ生産方式に対する誤解や理解不足の風潮に「トヨタ生産方式の本質を知ってもらいたい」と筆をとられたとのこと。この本には、トヨタ生産方式の二本柱である「JIT」も「自働化」も出てきません。鈴村氏は「あれこれのハウツーではなく、その企業にパラダイムシフトが起きることこそ重要」と述べられています。どういうことか・・・・は、読んでみてのお楽しみ・・・です。