宇宙論をやさしく学ぶ「宇宙はどのように誕生進化したのか」2017年03月05日 08:46


技術評論社「宇宙はどのように誕生進化したのか」
書店でみつけ、以前から買おうと思っていた本です。若干値がはるのでで手を出せずにいたのですが、昨日"天文雑誌"を立ち読みしに立ち寄った際、思い切って購入しました。
「はやぶさ」の帰還や日本人科学者のノーベル賞受賞などで、以前に比べだいぶ話題になることが増えた「宇宙」や「素粒子」の分野ですが、知れば知るほど、わかればわかるほど、実はどうなっているのか謎が深まる分野でもあります。
「宇宙」については、こんなにわかったのに"まだ9割方が謎のまま"なのだそうです。「宇宙論」という言い方をすると、堅苦しくてむずかしそうな気がしますが、「この世界ってどうなっているのだろう?」と2000年以上も前の人が思った疑問の延長線。むずかしいことは懲りるけど、簡単に説明してもらえるなら知ってみたいと感じることではないでしょうか。
この本を最初に見た時、そのような点を系統立って簡潔にわかりやすく整理されているなあと感じました。前半は古代ギリシャや中国で考えられた宇宙の姿からはじまってハッブル望遠鏡で解明された最近の理論やビッグバン理論までの歴史のふりかえり。中盤以降は、「4つの力」とか「超ひも理論」とか最新の理論が紹介されています。そしてマクロな宇宙の話題のはずだったのに、素粒子や「対称性の破れ」などミクロな世界と繋がっていることが感じられます。このような内容を数式ではなく図解で感覚的に理解しやすいように工夫されているのがこの本の特徴。小さい文字は読まずにタイトルと図解説明だけながめているだけでも、むかしむかし小学生の頃に感じた"わくわく感"が呼び起こされます。かつて「天文少年」「宇宙好き」だった方にぜひお勧めしたい1冊です。(電子版も出ているようです)。
技術評論社HP:


昨夜の写真を画像処理しました2017年03月05日 18:04

昨夜撮影した2枚を画像処理してみました。もともと、写真を撮るつもりではなかったので、拡大してみるとご覧の通り、ピントはイマイチです。
画像処理には、光量ムラを補正するフリーソフト「FlatAide」と一般の画像処理ソフト「Corel PaintShop Pro」でトーンカーブ補正を行っています。

<おおぐま座の銀河:M81とM82>
おおぐま座の銀河:M81とM82
月もまだ出ているし、四日市コンビナートの灯りがかかる中でしたが、眼視でも存在がわかる程だったので、急遽写真撮影を強行。焦点もカメラのライブ画面で合わせた程度。拡大するとピントの甘さが気になります。

<りょうけん座の球状星団:M3>
りょうけん座の球状星団:M3
メシエナンバー一桁だからと自動導入したのがこのM3。眼視でも淡い光芒を確認できました。せっかくの球状星団なので、バーチノフは使わないまでも、トライアンドエラーで焦点を合わせ込みました。明るい中での撮影なので、細かい星があまり写っていませんが、暗い夜ならきっと・・・・。

<撮影データ>
鏡筒:ビクセンED103S/接眼鏡:笠井SV-32(天頂ミラー使用)
カメラ:PanasonicLX-7/赤道儀:ビクセンGP-D+SynScan制御
ISO:250/絞り:1.4/シャッター速度:40秒