広視野で撮影したい春の星雲星団(本編)2022年05月05日 08:17

というわけで(前回からの続き)、いつものように4枚のコンポジット&フラット&明暗調整の画像処理した結果です。今回は「きれいな画像」はあきらめて、星雲星団が見やすくなるように処理しましたので、ざらついた画像になっています。QBPを使った際の青い画像はそのまま(どううまく処理したら良いか模索中・・・・)です。

<かみのけ座の銀河たち:マルカリアンチェーン>
右下から左上に向かって、M84-M86-NGC4435/4438-NGC4458/4461-NGC4473-NGC4477が主な並びですが、その周辺にもいろいろ。ちょうど収まるサイズにまりました。
SE120+24mm(25倍)にちょうどぴったりサイズ

<しし座の銀河トリオ:M65・M66・NGC3628>
もう少し拡大したサイズでも3つの銀河を納めることはできますが、このくらいのサイズだと、広い夜空の中に"3つが集まってる"感がでます。もう一方のトリオ(M95・M96・M105)も狙ったのですが、うまく撮影できず今回は断念・・・・。
しし座のトリオもいいサイズ感です

<おおぐま座のふくろうと銀河:惑星状星雲M97とM108>
ひしゃくの周りにも多くの銀河がありますが、有名な惑星状星雲:ふくろう星雲と近くの銀河M108も同一視野に収まりました。ちょうど南中タイミングで、コンビナートの灯りから一番遠ざかった状態で撮影できました。小さくてもしっかりふくろうの目が2つ写ってます。
ふくろう星雲小さいけど2つの目はしっかり写ってます

こう見てくると、QBPⅢの効果はあるんだろうと改めて感じます。アポクロマート単焦点のSE120でも青ハロを気にしないですみますし・・・。そう考えると、先日ヤフオク出品されてた口径127mmの3枚玉アポクロ屈折が万能なんかなぁ~。