「技術者の意地」を読みました2010年12月18日 18:17

お勧めです!

新聞の書籍欄によると、いまだ売れ続けている「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。経営書の「マネジメント」を部活のマネージャーが読むという意外性と主人公の女子マネージャーのみなみちゃん、そして野球部の仲間たちが真剣に「マネジメント」を読み解きながら”甲子園”をめざす姿が描かれ、最後は×××(読んでいない人もいるかも・・・で伏せておきます)という青春ストーリーを愉しめて、ドラッカーの「マネジメント」がちょっぴり学べるという、苦い薬をチョコレート仕立てでケーキにしました・・・みたいなのがうけているのでしょうか?(もちろん、私も読みました。http://inunekotorisakana.asablo.jp/blog/2010/07/11/5212331)。一方、今日ご紹介する「技術者の意地」は、タイトルといい装丁といい野暮ったくていかにも・・・・という感じ。中身は「もし高校・・・」を真似たように、あるメーカーのエンジニアが”品質工学”(タグチメソッドとも呼ばれる)を使って、同僚をまきこみながら市場クレームの問題に取り組み解決していくという小説仕立てになっています。ストーリー自体はそれほど面白みは無いかも知れませんが、製造会社で働く方ならこの本のシチュエーションには「そうなんだよなあ」と親近感を覚えるのでは?そしてもちろん、品質工学の要点も学べます。「ものづくり」にかかわる方、「技術」にこだわる方、もちろん「品質工学」に興味がある方に、ぜひお勧めです。