春の晴れ間に星ながめ2015年03月12日 21:52

昨晩は久しぶりの晴天。月の出も遅くなったので、絶好の星ながめ日和になりました。貴重な晴れ間なので、じっくり時間を取って冬から春の星座を巡りました。

<ラヴジョイ彗星>
今日のラヴジョイ:カシオペア座まで着まいSY;
ただいまカシオペア座のδ星近くまで移動しています。まだ5等級近くあるようですが、わが家からのながめはそろそろ限界。北方には四日市コンビナートの灯りがあり、となりの屋根にもかかりそうです。あとで気がつきましたが、NGC457が片隅に写っていました。どうせなら構図をもう少し考えればよかった・・・。

<オリオン座の子三つ星>
とりあえずのオリオン座子三つ星
おなじみの大星雲を今夜も。黄砂やら花粉やらで透明度はあまりよくありません。でも、この季節としては”よし”としないとね。

<オリオン座の散開星団:NGC2169>
こぢんまりとした散開星団NGC2169
オリオン座にはたくさんの散光星雲がありますが、明るい空ではなかなか写ってくれません。そこで、あまり注目されない散開星団をみることに。NGC2169は、ベテルギウスから少し北へ進んだところにある小さな散開星団です。小さくて星の数も少ないのですが、白っぽい星と赤っぽい星がちゃんとミックスされています。

<いっかくじゅう座の散開星団:M50>
お手頃サイズ?の散開星団M50
このあたりでまだ訪問していなかったメシエ天体がありました。おおいぬ座のシリウスからθ星の方向へ2倍ほど進んだ辺り。あまり注目されない星団ですが、ほどよい大きさ、密集具合です。

<しし座の銀河:M65・M66・NGC3628>
おなじみしし座の銀河トリオ
しし座が東の空かなり高い位置まで昇ってきたので、望遠鏡を春の星座にむけました。この銀河トリオはこれまでも何度か撮影しているのですが、なかなかうまく写ってくれません。今回も、う~ん。まあ、この空の状態じゃ、こんなもんかなあ。

<しし座の銀河:M95・M96>
こちらは銀河らしくないM95・M96
しし座のちょうどおなかの真ん中あたりに、銀河が集まっているところがあります。そのなかには、M95・M96・M105とメシエナンバーがつけられたものもちゃんとあるようなので、それらに挑戦。まず、M95・M96。銀河というよりは、星がにじんで写っている感じです。

<しし座の銀河:M105・NGC3384・NGC3389>
こちらも銀河が並んでいるのですが・・・
M96から少し北へあがったところにM105が・・・。あれっ?となりにもけっこう明るいのがあるし、その横にはかすかに星雲らしきものが写っている?写真やや上側の2つ並んだ右がM105、左がNGC3384。その少し下にうっすらと写っているのがNGC3389です。写真の右下にあるのはM96。

<おおぐま座の銀河と惑星状星雲:M108・M97(ふくろう星雲)>
ふくろうの顔が見えますでしょう
さて今度はおおぐま座へ移動します。先にも書いたように、うちから北側はコンビナートの灯りで下半分はもうNG。北斗七星がかなり上空まで昇ってきたので、しめくくりに有名スポットを訪問しました。昨年にも撮影していますが、前回は8cm短焦点アクロでの撮影でした。特にM97が、ちゃんとふくろうの顔に写るのか?、う~ん、微妙・・・・。でも、昨年はうっすら白っぽい斑でしたが、今回は青白い色が付いたのは進歩。2つの目玉も見えるような気もします。次回はもう少し拡大して撮ってみようと思います。