「ナショナリズムをとことん考えてみたら」を読みました2015年04月28日 23:40

「ナショナリズムをとことん考えてみたら」を読みました

タイトルにいきなり"ナショナリズム"ということばが使われていると、かなり取っつきにくい本のような気がしてしまいます。著者の春香クリスティーンさんをTVなどで見て知っていれば別ですが・・・。スイス育ちの日本好きの彼女が見て感じた「日本人の政治感覚」といった内容です。彼女がネトウヨと呼ばれる人たちからバッシングされ、はたまた脱原発を訴える方々から批難されたという体験から始まって、「ネトウヨ」とは?政治の「右」「左」とは?ナショナリズムとは?を著名人の意見を参考にしながら、自分なりに考えていく内容です。登場する著名人も、評論家の三橋貴明氏、津田塾大教授の萱野稔人氏、一水会代表の鈴木邦男氏、評論家の田原総一朗氏と豪華です。「左」「右」に限らず、「保守」「革新」、「改憲派」「護憲派」、「原発推進」「脱原発」・・・など、彼女が感じたように日本の政治には「あなたはどっち?」という単純な図式を押しつけられる傾向があります。そのせいもあってか、職場や友人の会話でなかなか政治の話題が出ない、出せないといった雰囲気もあります。そこから直していかないと・・・・という彼女の感覚は、"あたらずとも遠からず"のように思いました。個々の問題についての意見や解釈はさておき、政治に関心はあるがなんかなじめないと感じている人、高い政治意識があり、投票率の低下を嘆いている人、どうして自分たちの主義主張がわかってもらえないのかとぼやいている人・・・・に、ちょっと目を通してみて欲しい内容です。(字が大きいので、\780はもったいない気もしますが・・・・)。