憲法記念日に・・・2010年05月03日 23:48

このイラストが印象に残ってるなあ

今日は憲法記念日。憲法を改めて読む・・・・・というのも、ちょっと大上段に構えすぎの感があるので、大手新聞社説の読み比べをすることにしました。

朝日新聞:憲法記念日に-失われた民意を求めて・・・北海道福島町や東京都三鷹市の”市民参加”の議論の例を挙げながら、改めて今の時代の”民主主義”-民意をどう政治に反映していくのかを取りあげていた。「普天間問題」で揺れている日本の今を考えると、ちょっとものたらない・・・”かわされ感”のある内容でした。

毎日新聞:憲法記念日に考える 「安保」の将来含め論憲を・・・行き詰まり感のある「普天間問題」や今月18日から施行される国民投票法を見据えて、「安保」のありかたひいては”現状に合わせたよりよい”憲法についてもっと議論していこうという「論憲」を呼びかけていた。国民的議論はあっちこっちの政党も呼びかけていて、「じゃあその議論で毎日新聞はどんな立ち位置?」と、突っ込みたくなるなあ。

読売新聞:憲法記念日 改正論議を危機打開の一助に・・・政治や経済が危機的状況にある今こそ、「国のかたち」や中長期にわたる政治課題を考える上でも、憲法改正論議を活性化すべき時期であると、毎日より一歩進んで「改憲」を前提に議論を呼びかけている。また、民主党首脳の”おかしな憲法解釈”も指摘、そのなかで「集団的自衛権行使という憲法上の問題に正面から向き合わなければならない。」と主張。9条問題に一歩突っ込んだ内容だと感じました。

中日新聞:初心を今に生かす 憲法記念日に考える・・・「歴史の産物であり教訓である憲法の将来を考えるには、現実に流されたつじつま合わせではなく、過去を緻密(ちみつ)に検証したうえでの議論が欠かせません。」と、毎日の”現状合わせ”とは異なる、憲法のあり方の議論を呼びかけている。どちらかといえば「護憲」的な立ち位置と感じました。

小中学校の社会の時間に習ったきり、日々の暮らしからは遠い存在のような「憲法」。意見や主張は各紙異なりますが、”遠い存在”ではなく、身近な存在とすべくもっと議論をと呼びかけているのは同じようです。メディアが発達した現代において、戦前のような”国民が知らぬ間にとんでもない国”になることはないと思いますが、氾濫するほどの情報があっても、「無関心」でいることは「知らされない状態」よりもっと悪い状態かも知れません。各紙そんな共通認識から、”メディアとしての良心”が警鐘を発しているように思いました。(サンケイ新聞はWebが5/2付けまでしか掲載されていなかったので、割愛させていただきました。)

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