今夜は春かすみで北方はメタメタ(Part2) ― 2015年03月15日 16:15
最初に昨日の訂正をしないといけません。「空が明るくて、M108が写らないほど」との内容を記載しましたが、実は私のまったくの思い違い。M108はちゃんと写ってました・・・・という証拠写真です。M108の位置をまったく間違えておりました。とはいえ、11日に比べると写りは悪く、大気の状態が良くないというのは間違いありません。
さて、第一部はA80SSを使って、広い視野で撮影してみたいスポット訪問です。M46・M47は昨日アップしたので割愛。
<オリオン座の散光星雲:M42・M43>
毎回定番のオリオン座大星雲。広い視野で撮影してみました。
<かに座の散開星団:M44(プレセペ)>
春の星団といえば、このM44。ほんとうは双眼鏡で見るのが一番いい具合です。A80SS(f=400mm)と32mm接眼レンズで12.5倍ですので、ちょっと倍率高めの双眼鏡くらいの倍率です。しかもED80Sに比べてイロトリドリでにぎやか!”アクロマートも使いよう”ということでしょうか。
ここからは第二部。鏡筒をED80Sに交換して、これまで訪問していなかったスポットを巡りました。
<かに座の散開星団:M67>
M44の注目度の高さが故、近くのM67は忘れられがち?これまで見たことがなかったような気がします。ながめてみると細かい星たちがギュッと集まって、なかなかきれいです。明るく大きなM44と、よい比較対象になると思いました。
<うみへび座の散開星団:M48>
こんなところにもメシエ天体があったんだ・・・。というのが正直な感想。明るさ、大きさともなかなか立派な星団です。いままで目を向けず、ごめんなさい・・・・。
<しし座の銀河:NGC2903>
しし座の鼻先?λ星のすぐ南側で、わかりやすい位置にあります。いままで眼視専門でやっていた頃は、銀河はあまり対象にしていなかったのですが、こうやって写真を撮ってみると、眼視では見られなかったものがよく写ります。このNGC2903も、”渦巻き”まではわかりませんが、”両側にまっすぐ伸びた腕”はわかる程度に写りました。
かに座M44からここまでの4スポットは、私がガイドブックに使っている「星雲星団ウォッチング」(地人書館)の筆頭ページに紹介されているものです。
さて、ここからおおぐま座北斗七星のあたりに移動。最初にM97・M108をおさらいして・・・・で、先に述べた大間違いをやらかしました。「今夜は良くない」と思いつつも、「まあ、位置の予習のつもりで・・・」と、次のスポットを訪問しました。
<おおぐま座の銀河:M109とNCG3953>
メシエ番号がつけられてはいるものの、空の状態の影響もあって、銀河だなということがわかる程度(中央やや上)。ただ、あとで写真を見て気付いたのですが、NGC3953も写ってました。(右下辺り)
<おおぐま座の銀河:M51(子持ち銀河)>
この日のメインスポットのひとつM51。その姿から「子持ち銀河」と呼ばれています。空の状態は良くありませんが、画像処理でなんとか”親”の渦巻きが現れました。撮影後の確認では全然ダメダメで、実はもう一つのメインスポットM101を諦めたのですが、撮影くらいはしとけば良かった・・・・。
淡い銀河の撮影はむずかしそうだったので、この日の〆に、球状星団を訪問しました。
<りょうけん座の球状星団:M3>
通常の撮影だとこんな感じ。大きさも小さめで星の分解もイマイチ。そこで、今回はカメラ側を拡大してみました。
通常開放端から、4.7mm→10mm(35mm換算で28mm→59mm)に拡大。これでもF1.9なので、まだまだ明るいレンズです。通常ISO250で撮影していますが、ISO400に感度アップして撮影しました。シャッター速度は40秒です。この日はピントの具合もよく、追尾もしっかりされていて、いかにも”ぶつぶつな球状星団”という写りになりました。
「空の状態は良くない」とは逝っても、春本番になるともっと悪い日が続きます。良さめの日は、有効に使わないと・・・・・。
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